人形少女と二人ぼっち

みゆは、私に向き直った

「じゃあ、また遊びに来てもいい?」

え?

「だって、いのりの家に遊びに来ないと、ましろには会えないんでしょ?」

「あー、うん。もちろんいいよ、いつでも遊びに来て」

「いつでも、ね!」

みゆは、嬉しそうに、飛び跳ねた

「また、ましろとボカロの話したいもん」

いのりは、びっくりしたような顔をしていた

みゆの聞かせてくれる曲は、どれも良かった。人形が、こんなこと言うのはおかしいけれど、むしろ好きだった

だけど、私は、その気持ちを、みゆに一言も伝えていない。それでも、みゆの中では、"私と話している"ことになっていた。私が人形だと言うことを、ちゃんと分かっているのかどうかも、怪しい

でも、3人でいて、私は、置いていかれているような気がしなかった

いのりは、みゆのことを、少し変わった子だと言っていた。確かに変わった子だと思う

「うん、いいんじゃない? ましろも喜んでるよ」

「そうだよね!」