人形少女と二人ぼっち

「いのりの友達なんでしょ? 人形とか人間とかどうでもいいじゃん。こんなかわいい子、私も友達になりたい!」

え? 今、この子すごいこと言わなかった?

人形とか人間とかどうでもいい?

「それよりさ、あ、座ってもいい?」

「あ、うん、お茶でもいれるよ」
いのりは、キッチンへ行った

「ねぇ、私、ボカロ好きなんだけど、ましろって、音楽とか聴く?」

オルゴールしか、聞いたことない

「これね、私、今すごいはまってる曲なんだけど、ちょっと聴いてよ」

みゆはスマホを操作して、曲を流した

ピアノの軽快な伴奏の後に、機械っぽい歌が流れた

機械っぽい、けれど、かわいい

私は妙に親近感が湧いた

「あー、ボカロってね、人間が歌ってるんじゃないんだよ」
お茶をテーブルに運びながら、いのりが教えてくれた

人間が、歌ってるんじゃ、ない…
だけど、とっても可愛くて、不思議と私の身体に馴染んだ