人形少女と二人ぼっち

「だからね、みゆ、さっきも言ったけど、ましろは、お人形なの」

そう、人形なんだ

「お人形? うん、お人形みたいに可愛いけど…。え?
それ、設定とかじゃないよね?」

「うん、設定とかじゃなくって」

みゆは、私の青い瞳のガラス玉を覗き込んだ

「きれい…。宝石みたい…」

「分かってくれた?」

「いや、分からない」

「えー…」

「ましろは、いのりの友達なんでしょ? うちの高校の制服を着てるってことは、転校とかしてくるんでしょ?」

「いや…、そうじゃなくって…」

私は、一言も喋っていない。なのに、みゆのこの距離感の近さが、凄いと思った

「そうじゃないって、どういうこと?」

「ましろは、花帆姉がお迎えした、ビスクドールなの」

みゆは、私を、いろんな角度から見た。しばらく、考え込んでいる

「んー。お人形…」

「そう、でも、中学の時、ずっと私と一緒にいてくれたの。だから大切な友達」