人形少女と二人ぼっち

昼過ぎ、カチャっと鍵の開く音がした

いつも、いのりの帰ってくる時間じゃない

「ただいまー。ましろ」
いのりだった。少し、制服のリボンが歪んでいる

「最近、早く帰れなかったからさ、今日は、急いで帰ってきたんだ」

いのりは、スクールバックを足元において、私の向かいの椅子に座った

「ごめんね…、最近、長い時間、ましろを一人にしてるなって思ってて」

あやまらないで…、ほしい。いのりが悪いんじゃないんだから

「あのね、わたしね、学校で友達ができて…」

よかったじゃない

そう言ってあげなければいけないんだと思う

「あのさ、今度、家に連れてきてもいいかな?」

え…?

「ましろのこと紹介したくって。あっ、あの、ちょっと変わった子なんだけどね。すごく、いい子だから」

私は、喜んでいいのかどうか、分からなかった

いのりのことだ、私を見せびらかしたいとか、そう言うのでないことは分かる

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