お互いに「相手は拓海が好きで、今日告白するんだ」と思い込んでいるから、一言かけるタイミングすら掴めない。
そんな重苦しい空気の二人の席に、「おっはよー!」と拓海がいつも通りの軽いノリでやってきた。
その後ろには、全てを知っている陸と凛も、ニヤニヤとした笑みを隠しもせずに立っている。
「おいお前ら、文化祭の朝から何その葬式みたいな空気! ダブルエースがそんなんでどうすんだよ」
拓海が俺の肩にガシッと腕を回してきた。
「っ、拓海、離れろ」
蓮の低い、地を這うような声が響く。
その切れ長の瞳には、いつも以上の鋭い敵意が宿っていた。
(……今日、春から告白されるかもしれないクセに、これ以上ベタベタ触んじゃねぇよ……!)
「おー怖い怖い。あ、そうだ春、ちょっと後で中庭のステージ裏に来いよ。陸がなんか手伝ってほしいことあるんだってさ」
「えっ、あ、うん。分かった……」
俺は心臓が跳ね上がるのを必死に隠して返事をした。
ステージ裏なんて、陸と計画した「あの告白」の準備に決まっている。
そんな重苦しい空気の二人の席に、「おっはよー!」と拓海がいつも通りの軽いノリでやってきた。
その後ろには、全てを知っている陸と凛も、ニヤニヤとした笑みを隠しもせずに立っている。
「おいお前ら、文化祭の朝から何その葬式みたいな空気! ダブルエースがそんなんでどうすんだよ」
拓海が俺の肩にガシッと腕を回してきた。
「っ、拓海、離れろ」
蓮の低い、地を這うような声が響く。
その切れ長の瞳には、いつも以上の鋭い敵意が宿っていた。
(……今日、春から告白されるかもしれないクセに、これ以上ベタベタ触んじゃねぇよ……!)
「おー怖い怖い。あ、そうだ春、ちょっと後で中庭のステージ裏に来いよ。陸がなんか手伝ってほしいことあるんだってさ」
「えっ、あ、うん。分かった……」
俺は心臓が跳ね上がるのを必死に隠して返事をした。
ステージ裏なんて、陸と計画した「あの告白」の準備に決まっている。


