「幼馴染だから普通」
そう口では言ったものの、一度意識してしまった熱は、もう簡単には冷めてくれない。
(……あいつ、普通って言ったときの顔、めちゃくちゃ無理してたな……)
蓮は、グラウンドに散らばるボールを拾い上げながら、春のあの真っ赤な顔を思い出していた。
(本当に普通だと思ってんなら、あんなに耳まで赤くするなよ。……期待しちまうだろ)
そして春も、ビブスを握りしめて、ぎゅっと目を閉じていた。
(蓮のバカ。普通って言ったくせに、なんであんなに、かっこいい顔で照れてるんだよ……)
お互いに、「普通」という嘘でカモフラージュしながら。
二人の距離感は、もう後戻りできないところまで、狂い始めていた。
そう口では言ったものの、一度意識してしまった熱は、もう簡単には冷めてくれない。
(……あいつ、普通って言ったときの顔、めちゃくちゃ無理してたな……)
蓮は、グラウンドに散らばるボールを拾い上げながら、春のあの真っ赤な顔を思い出していた。
(本当に普通だと思ってんなら、あんなに耳まで赤くするなよ。……期待しちまうだろ)
そして春も、ビブスを握りしめて、ぎゅっと目を閉じていた。
(蓮のバカ。普通って言ったくせに、なんであんなに、かっこいい顔で照れてるんだよ……)
お互いに、「普通」という嘘でカモフラージュしながら。
二人の距離感は、もう後戻りできないところまで、狂い始めていた。


