「新学期になって、同じクラスになって、あいつが他の奴らと笑ってるのを見るだけで、俺の頭はおかしくなりそうなんだ。あいつには、これからいくらでも楽しい高校生活があって、輝かしい青春があるんだよ。どうなるかわからない男の俺なんかと付き合って、遠距離で、まともに会えもしねぇのに、そんなこれからの青春を俺が縛りつけちゃ、絶対に勿体ねぇだろ……!!」
「蓮……お前……」
拓海が息を呑む。
蓮の言葉は、諦めなんかじゃなかった。
春を愛しすぎて、その輝かしい未来を自分のエゴで汚したくないという、限界までねじ曲がった『執着』だった。
「俺だって、離れたくねぇよ! 他の奴にあいつを触らせたくねぇよ! スマホの裏のプリクラだって、一生外したくねぇよ……っ! でも、だからってあいつを東京に連れて行くわけにもいかねぇだろ……!!」
蓮の切れ長の瞳から、ついに熱い涙がひとすじ、頬を伝ってこぼれ落ちた。
「あいつの未来を奪うくらいなら、俺が今、悪者になって嫌われた方が何百倍もマシなんだよ……! だから、別れる。……俺は、絶対に考えを変えねぇ」
息を切らし、涙を拭おうともせず、ただ圧倒的な拒絶の壁を張って立ち尽くす蓮。
春を想うがゆえに、絶対に首を縦に振らないエースの頑固さに、それ以上言葉を続けることができなかった。
「蓮……お前……」
拓海が息を呑む。
蓮の言葉は、諦めなんかじゃなかった。
春を愛しすぎて、その輝かしい未来を自分のエゴで汚したくないという、限界までねじ曲がった『執着』だった。
「俺だって、離れたくねぇよ! 他の奴にあいつを触らせたくねぇよ! スマホの裏のプリクラだって、一生外したくねぇよ……っ! でも、だからってあいつを東京に連れて行くわけにもいかねぇだろ……!!」
蓮の切れ長の瞳から、ついに熱い涙がひとすじ、頬を伝ってこぼれ落ちた。
「あいつの未来を奪うくらいなら、俺が今、悪者になって嫌われた方が何百倍もマシなんだよ……! だから、別れる。……俺は、絶対に考えを変えねぇ」
息を切らし、涙を拭おうともせず、ただ圧倒的な拒絶の壁を張って立ち尽くす蓮。
春を想うがゆえに、絶対に首を縦に振らないエースの頑固さに、それ以上言葉を続けることができなかった。


