午前十一時。
約束の時間に、インターホンの前に着いた。
押す寸前――
ガチャ。
玄関が開いた。
「こんにちは♪」
文字にしたら、こんな音符マークをつけたくなるような挨拶だった。
「こんにちは!」
笑顔で返した。
Tシャツにジーンズ姿の森下さんは、また違った魅力があった。
料理の良い匂いに誘われながら、リビングへ向かう。
ふと足元を見る。
羊革のスリッパ。
何故かLINEのスタンプが頭に浮かんだ。
ダイニングテーブルには、すでにランチョンマットが並べられていた。
料理が来るのを、静かに待っているようだった。
「あっ、そういえば原澤さん、苦手なものってありました?」
俺をダイニングテーブルに案内したあと、すぐにキッチンへ向かった森下さんが聞いてきた。
「んー……クレーマーぐらいですかね(笑)」
笑い声とともに、すぐにツッコミが入った。
「野菜とか、苦手なのは?」
「あんまりないかな……」
すぐにセロリとチンゲンサイと言おうとした。
でも、なんとなくセロリの匂いがした。
だから言えなかった。
テーブルに並んだのは、
牛肉とセロリの炒め物。
鶏大根スープ。
サラダ。
そして、ごはん。
「なら良かったー」
そう言いながら、料理をランチョンマットの上に並べていく。
正直、セロリは苦手だ。
でも、これはいけそうだな。
そう思わせるほど、どの料理も見た目だけで、
「絶対、美味しいやつだ」
と分かる感じがした。
この感じで、料理も上手いんだ……。
そう思いながら、キッチンとダイニングを行き来する森下さんを、俺はずっと目で追っていた。
約束の時間に、インターホンの前に着いた。
押す寸前――
ガチャ。
玄関が開いた。
「こんにちは♪」
文字にしたら、こんな音符マークをつけたくなるような挨拶だった。
「こんにちは!」
笑顔で返した。
Tシャツにジーンズ姿の森下さんは、また違った魅力があった。
料理の良い匂いに誘われながら、リビングへ向かう。
ふと足元を見る。
羊革のスリッパ。
何故かLINEのスタンプが頭に浮かんだ。
ダイニングテーブルには、すでにランチョンマットが並べられていた。
料理が来るのを、静かに待っているようだった。
「あっ、そういえば原澤さん、苦手なものってありました?」
俺をダイニングテーブルに案内したあと、すぐにキッチンへ向かった森下さんが聞いてきた。
「んー……クレーマーぐらいですかね(笑)」
笑い声とともに、すぐにツッコミが入った。
「野菜とか、苦手なのは?」
「あんまりないかな……」
すぐにセロリとチンゲンサイと言おうとした。
でも、なんとなくセロリの匂いがした。
だから言えなかった。
テーブルに並んだのは、
牛肉とセロリの炒め物。
鶏大根スープ。
サラダ。
そして、ごはん。
「なら良かったー」
そう言いながら、料理をランチョンマットの上に並べていく。
正直、セロリは苦手だ。
でも、これはいけそうだな。
そう思わせるほど、どの料理も見た目だけで、
「絶対、美味しいやつだ」
と分かる感じがした。
この感じで、料理も上手いんだ……。
そう思いながら、キッチンとダイニングを行き来する森下さんを、俺はずっと目で追っていた。



