それから少し経った頃。

あなたから電話が来なくなった。

当たり前だった。

彼女ができたんだから。

私より大切な人ができたんだから。

スマホを見ても、通知はない。

私は自分から連絡を送ることもできなくなった。

会いたかった。

でも、会えなかった。

会ってしまえば。

また好きになるから。

ある日、久しぶりにあなたから連絡が来た。

『久しぶり。元気?』

たったそれだけ。

なのに。

私は嬉しくなってしまった。

『元気だよ』

すぐに返した。

その夜。

久しぶりに電話をした。

あなたは相変わらずだった。

くだらない話をして。

笑って。

昔と同じ声で話してくれる。

私は思った。

やっぱり、好きだ。

会いたくて。

でも、ほら。

横にいても、また辛くなってる。

あなたの隣には、私じゃない人がいる。

その事実だけは、どうしても変わらなかった。