シャワーを浴びた詩織は、ソファにもたれながら髪をタオルで拭く。ふとスマートフォンを手に取ると、自然と樹とのトーク画面を開いていた。
「佐野さん、そろそろ帰ったかなぁ」
思い浮かべるのは、樹の笑顔。
「……お礼、言いたいな」
メッセージを送る。返事を待つ間、不意に帰り道の車内が蘇る。
『また、連れて行ってくれますか?』
『もちろん』
あの優しい返事を思い出すと、胸の奥がふっと温かくなった。視線の先には、あの日、樹がゲームセンターで取ってくれたイルカのぬいぐるみがある。詩織はそれをそっと抱き寄せ小さく微笑んだ。
「……佐野さん」
思わず名前を口にしていた。浮かんでくるのは優しく笑う顔、運転する横顔。何気なく交わした言葉。詩織は腕の中のぬいぐるみをもう一度抱き寄せる。窓の外では、夏の夜風がカーテンを揺らしていた。
(……会いたい)
「佐野さん、そろそろ帰ったかなぁ」
思い浮かべるのは、樹の笑顔。
「……お礼、言いたいな」
メッセージを送る。返事を待つ間、不意に帰り道の車内が蘇る。
『また、連れて行ってくれますか?』
『もちろん』
あの優しい返事を思い出すと、胸の奥がふっと温かくなった。視線の先には、あの日、樹がゲームセンターで取ってくれたイルカのぬいぐるみがある。詩織はそれをそっと抱き寄せ小さく微笑んだ。
「……佐野さん」
思わず名前を口にしていた。浮かんでくるのは優しく笑う顔、運転する横顔。何気なく交わした言葉。詩織は腕の中のぬいぐるみをもう一度抱き寄せる。窓の外では、夏の夜風がカーテンを揺らしていた。
(……会いたい)
