同じ頃——
私も大学生活に慣れ始めていた。放送や音響について学ぶ毎日は充実していたし、同じ夢を持つ仲間と過ごす時間は楽しかった。
夜になれば樹くんから電話がかかってくる。
『今日さ、サークルの打ち合わせが長引いちゃって』
『バイト先のお客さんが面白くて』
楽しそうに話す樹くんの声を聞いていると、私まで嬉しくなった。樹くんの世界がどんどん広がっていく。それは、私にとっても嬉しいことだった。
『ごめん、今日ちょっと電話かけるの遅くなる』
そう連絡が来る日がちょっとずつ増えた。
『無理しないで大丈夫だよ』
メッセージを送り終えたあと、小さく息をついた。
「大丈夫」と送ったのは、本当にそう思ったからじゃない。
『俺が詩織の声聞きたいの』
届いたメッセージに思わず笑みが零れた。忙しいのにそんな風に言ってくれる。たった一言なのに、それだけでこんなに心が軽くなる。
「あ、詩織がにやけてる!さては彼氏だな」
一緒にいた友達のからかいの声に思わず口元を隠す。なんだかちょっと恥ずかしい。
「……うん」
それでも照れながら頷く。樹くんのことを話すとなんだか照れくさくなる。でもその照れくささえも嬉しかった。
「惚気られたー」
「いいなぁ。詩織たち、高校から付き合ってるんでしょ?」
「うらやましい」
「樹くん、めっちゃ優しそうだもんね」
「そうだね、優しいよ」
迷うことなく答える。忙しくても毎日連絡くれて、どんなに疲れてても、私の声が聞きたいと言ってくれる。そんな樹くんが大好きだった。
私も大学生活に慣れ始めていた。放送や音響について学ぶ毎日は充実していたし、同じ夢を持つ仲間と過ごす時間は楽しかった。
夜になれば樹くんから電話がかかってくる。
『今日さ、サークルの打ち合わせが長引いちゃって』
『バイト先のお客さんが面白くて』
楽しそうに話す樹くんの声を聞いていると、私まで嬉しくなった。樹くんの世界がどんどん広がっていく。それは、私にとっても嬉しいことだった。
『ごめん、今日ちょっと電話かけるの遅くなる』
そう連絡が来る日がちょっとずつ増えた。
『無理しないで大丈夫だよ』
メッセージを送り終えたあと、小さく息をついた。
「大丈夫」と送ったのは、本当にそう思ったからじゃない。
『俺が詩織の声聞きたいの』
届いたメッセージに思わず笑みが零れた。忙しいのにそんな風に言ってくれる。たった一言なのに、それだけでこんなに心が軽くなる。
「あ、詩織がにやけてる!さては彼氏だな」
一緒にいた友達のからかいの声に思わず口元を隠す。なんだかちょっと恥ずかしい。
「……うん」
それでも照れながら頷く。樹くんのことを話すとなんだか照れくさくなる。でもその照れくささえも嬉しかった。
「惚気られたー」
「いいなぁ。詩織たち、高校から付き合ってるんでしょ?」
「うらやましい」
「樹くん、めっちゃ優しそうだもんね」
「そうだね、優しいよ」
迷うことなく答える。忙しくても毎日連絡くれて、どんなに疲れてても、私の声が聞きたいと言ってくれる。そんな樹くんが大好きだった。
