君の声

 ◇

 樹は搭乗手続きを済ませ、京平と拓馬の元に戻る。
「お待たせ。」
「いよいよだな」
 京平が言う。樹はいつものように笑って頷く。
「最後に日本の飯でも食おうぜ」
 三人は併設されたレストランへ向かった。案内された席に座り、それぞれが注文を済ませると拓馬が樹に聞いた。
「そう言えば、お前英語大丈夫そう?」
「まぁ、日常会話ならいける」
「そんなんで、大丈夫か?」
「なんとかなるさ」
「お前らしいわ」
 拓馬が呆れたように笑う。京平も頷く。
「お前らバカにしすぎ」
 樹は笑った。
 いつもの会話。それが樹には心地よかった。食事が終われば搭乗時間になる。
 日本を発つまであと少し——