病院のなかで

「広瀬──


お前の今の病気は


どんどん悪くなる一方だ。


だからお灸を据える意味で──」


ガードする家族を退かせて、


頬に触れた唇──。


「これで満足か──?」


「ありがとうございます」



頬から一筋の涙を流しながら、


感謝を込めて声に出した。



「次会う時は私が人を助ける側に立ち、



先生の背中を追い続けます」