学校内ですれ違うとき、蒼一は何食わぬ顔で人差し指を自分の唇へ当てる。
内緒を意味しているのかキスを連想させたいのか……どちらにしても、その仕草にいつも恥ずかしくなってしまう。
先輩って、時々イジワル……
ほたるは困って、熱くなる頬を両手で押さえた。
その背後では、振り返った蒼一が抑えきれずに口角を上げる。
そのまま、俺のことだけ考えてくれたらいいのに。
辛い思いをするのはもう終わりにしてあげたい。
姉が目覚めない限り、心から笑うことは許されないのだろうか。
そんなことはない――
ほたるは自分を責めているけれど、だからといってそんな罰を受ける必要はないと蒼一は思っていた。
事故は不可抗力であり、まひるの本心は誰にもわからないのだから。
内緒を意味しているのかキスを連想させたいのか……どちらにしても、その仕草にいつも恥ずかしくなってしまう。
先輩って、時々イジワル……
ほたるは困って、熱くなる頬を両手で押さえた。
その背後では、振り返った蒼一が抑えきれずに口角を上げる。
そのまま、俺のことだけ考えてくれたらいいのに。
辛い思いをするのはもう終わりにしてあげたい。
姉が目覚めない限り、心から笑うことは許されないのだろうか。
そんなことはない――
ほたるは自分を責めているけれど、だからといってそんな罰を受ける必要はないと蒼一は思っていた。
事故は不可抗力であり、まひるの本心は誰にもわからないのだから。


![スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.966/img/common/cover/objhp18janf9004.png)