「お姉ちゃんに変わりはなかった?」
支度をしてリビングへ入り、母の朝子に尋ねる。
「うん、いつも通りだったよ」
「ごめんね、急に行けなくなっちゃって」
「いいのよ。むしろ、ちょっと安心しちゃった」
「え?」
申し訳なさそうにうつむく娘を見て朝子は責めるどころか嬉しそうに微笑んだ。
「やっとお姉ちゃん以外のことを考えられるようになったのかな、って」
「そういうわけじゃ……」
「なんでもいいの。もっと外に目を向けていいのよ。あなたにはあなたの世界があるんだから」
母の言葉に、どうしてそういう考え方ができるのだろうと……ほたるの目がにわかに潤んだ。
医療費のために仕事を始めて、毎日空いた時間にまひるのお見舞いに行って、家のこともして……。
「家族が私の一番の世界だよ」
「うん、ありがとう。でも、これからどんどん世界が広がっていくんだよ」
不安と戦っているはずなのに、母はこうしていつも笑いかけてくれる。
支度をしてリビングへ入り、母の朝子に尋ねる。
「うん、いつも通りだったよ」
「ごめんね、急に行けなくなっちゃって」
「いいのよ。むしろ、ちょっと安心しちゃった」
「え?」
申し訳なさそうにうつむく娘を見て朝子は責めるどころか嬉しそうに微笑んだ。
「やっとお姉ちゃん以外のことを考えられるようになったのかな、って」
「そういうわけじゃ……」
「なんでもいいの。もっと外に目を向けていいのよ。あなたにはあなたの世界があるんだから」
母の言葉に、どうしてそういう考え方ができるのだろうと……ほたるの目がにわかに潤んだ。
医療費のために仕事を始めて、毎日空いた時間にまひるのお見舞いに行って、家のこともして……。
「家族が私の一番の世界だよ」
「うん、ありがとう。でも、これからどんどん世界が広がっていくんだよ」
不安と戦っているはずなのに、母はこうしていつも笑いかけてくれる。


![スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.964/img/common/cover/objhp18janf9004.png)