「先輩、自転車は?」
「……置いてくよ」
ほたるが思い出したように振り向き、虚を突かれて立ち止まる。
「学校に置いたままで大丈夫ですか?」
この子はいつも人の心配ばかりする……そう思い、蒼一は頬をゆるめた。
「なんとかなるだろ。ほたると一緒に歩きたい気分だし」
自然すぎる口説き文句に、答えるのを忘れてしまう。 ほたるは顔を赤くしてうつむいた。
こんなことしてていいのかな……
同時に罪悪感が込み上げてしまう。
嬉しいと思ってしまいそうになる心に、慌てて言い聞かせるように。
あの日起きたことを、忘れたわけじゃないのに――
「……置いてくよ」
ほたるが思い出したように振り向き、虚を突かれて立ち止まる。
「学校に置いたままで大丈夫ですか?」
この子はいつも人の心配ばかりする……そう思い、蒼一は頬をゆるめた。
「なんとかなるだろ。ほたると一緒に歩きたい気分だし」
自然すぎる口説き文句に、答えるのを忘れてしまう。 ほたるは顔を赤くしてうつむいた。
こんなことしてていいのかな……
同時に罪悪感が込み上げてしまう。
嬉しいと思ってしまいそうになる心に、慌てて言い聞かせるように。
あの日起きたことを、忘れたわけじゃないのに――


![スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.962/img/common/cover/objhp18janf9004.png)