伊織海と話したあの日から、毎日が少し楽になった。
なにか少し辛いことがあったらスマホを開いて連絡先を見るだけで落ち着くような気がする。
まだ、連絡するのは躊躇するけど、心の隅の方でまた話したいと思う自分がいた。
「海那〜!」
「あ、明里どうした?」
「今日、光と帰る約束してて…」
「気にしなくていいよ。行っておいで」
「ありがと〜海那さまぁぁ」
「あはは、じゃあね」
「うん!」
明里が光のことを、話すのもそこまで辛くない。
ようやく、2人のことを受け入れることができた。
そして、お世話になった「甘いカフェ」にも時間があるときによっている。
今日も行こっかなぁ〜
そんなことを考えながら、ゆっくり階段を降りる。
一番下の階の下駄箱についたときだった。
「え…?」
二人が
光と明里がキスをしてるのを見てしまった。
ちょっ…
わかってる、わかってたけど。
さすがに見るとキツい。
逃げなきゃ。
うまく動かない足を必死に動かして、近くの空き部屋にこもった。
「あーあ。」
もう、吹っ切れたと思ったんだけどな。
しんどい。
そんな言葉がこの気持ちにしっくりくる。
「う、うう」
泣いてばっかだ。
消えちゃいたい。
この世界から。
ふと、ポケットからはみ出ているスマホが目についた。
「伊織海…」
今、電話したら迷惑だろうか。
だけど、今の私にはあいつが必要だった。
たったの一日、いや一日と五分しか話してないけど、唯一心を開ける人間だった。
_プルルル、プルルル
『はい』
コールが3回もいかないうちに電話から声が聞こえた。
その、低い声を聞いて涙が出る。
「ふっ、う、」
『おい、どうした』
「…て」
かすれて声が出ない。
『なんて?』
「助けてっ」
『わかったどこ?』
「玄関の近くの空き部屋」
『今行くから待ってろ』
_プツ
そこで電話は切れた。
どうやら、伊織海は私のヒーローらしい。
「中橋!」
五分も立たないうちに、来てくれたようだ。
汗でびっしょりな姿をみて少し申し訳なくなる。
「大丈夫か?何があった」
「急に電話かけてごめん。」
「そんなの迷惑だなんて思うな。むしろ…」
そこで言葉を詰まらせた。
「むしろ?」
「…いや何でもない。それより何があったのか教えてくれ。」
何だろう…?
その言葉の続きが気になるけど、さっき見てしまったことを全て話した。
伊織海はしっかり目を見て聞いてくれて、安心した。
「そうか、頑張ったな」
_ぽん
そう言って頭を撫でる。
その笑顔をみて、つーっと涙が頬をつたる。
「え、ごめん。勝手に触って」
「いや、っ違う、ちょっとっ安心して、」
「そうか。」
「今までよく頑張ったな。でも、今は俺がいるから。いつでも助けを求めていい。」
「ずっとそばにいる。」
伊織海がまた、ふわっと微笑む。
その途端、胸が締め付けられるような感じがした。
この感覚どこかで…
よく覚えてない。
「ありがと。」
前を向くと海が私を見つめている。
その顔があまりにも綺麗で、目を合わせれなくってそっぽを向いてしまった。
「お前、マジで素直じゃないな」
「う、うるさい!伊織海のほうが俺様じゃん」
「いや、そこがいいの間違いだろ?あと、いい加減フルネームで呼ぶのやめろよ。」
確かに、いつもそうやって呼んでたな。
いやでも…!
「伊織海だって私のことお前って呼ぶじゃん!」
「じゃあ、海って呼んでよ。海那って呼ぶからさ。」
「べ、別にいいんじゃない」
やっぱり私は素直じゃない。
本当は嬉しいのにツンツンしてしまう自分が嫌いだ。
「海那」
「な、なによ!?」
「いや、ただ呼んだだけじゃん」
_ドクドクドク
ただ名前を呼ばれただけなのに心臓が暴れる。
「ほら、呼んでよ」
「えっ」
「か、か、〜〜〜海!」
やっぱり恥ずかしい。
絶対、私顔真っ赤じゃん
「ははっ、顔真っ赤。よくできました」
「〜〜〜っ」
この感情の名前はなんだろう。
恋かもしれない。
だけど、少し違うような気もする。
だけど、海は私の中の大きな存在になっていた。
なにか少し辛いことがあったらスマホを開いて連絡先を見るだけで落ち着くような気がする。
まだ、連絡するのは躊躇するけど、心の隅の方でまた話したいと思う自分がいた。
「海那〜!」
「あ、明里どうした?」
「今日、光と帰る約束してて…」
「気にしなくていいよ。行っておいで」
「ありがと〜海那さまぁぁ」
「あはは、じゃあね」
「うん!」
明里が光のことを、話すのもそこまで辛くない。
ようやく、2人のことを受け入れることができた。
そして、お世話になった「甘いカフェ」にも時間があるときによっている。
今日も行こっかなぁ〜
そんなことを考えながら、ゆっくり階段を降りる。
一番下の階の下駄箱についたときだった。
「え…?」
二人が
光と明里がキスをしてるのを見てしまった。
ちょっ…
わかってる、わかってたけど。
さすがに見るとキツい。
逃げなきゃ。
うまく動かない足を必死に動かして、近くの空き部屋にこもった。
「あーあ。」
もう、吹っ切れたと思ったんだけどな。
しんどい。
そんな言葉がこの気持ちにしっくりくる。
「う、うう」
泣いてばっかだ。
消えちゃいたい。
この世界から。
ふと、ポケットからはみ出ているスマホが目についた。
「伊織海…」
今、電話したら迷惑だろうか。
だけど、今の私にはあいつが必要だった。
たったの一日、いや一日と五分しか話してないけど、唯一心を開ける人間だった。
_プルルル、プルルル
『はい』
コールが3回もいかないうちに電話から声が聞こえた。
その、低い声を聞いて涙が出る。
「ふっ、う、」
『おい、どうした』
「…て」
かすれて声が出ない。
『なんて?』
「助けてっ」
『わかったどこ?』
「玄関の近くの空き部屋」
『今行くから待ってろ』
_プツ
そこで電話は切れた。
どうやら、伊織海は私のヒーローらしい。
「中橋!」
五分も立たないうちに、来てくれたようだ。
汗でびっしょりな姿をみて少し申し訳なくなる。
「大丈夫か?何があった」
「急に電話かけてごめん。」
「そんなの迷惑だなんて思うな。むしろ…」
そこで言葉を詰まらせた。
「むしろ?」
「…いや何でもない。それより何があったのか教えてくれ。」
何だろう…?
その言葉の続きが気になるけど、さっき見てしまったことを全て話した。
伊織海はしっかり目を見て聞いてくれて、安心した。
「そうか、頑張ったな」
_ぽん
そう言って頭を撫でる。
その笑顔をみて、つーっと涙が頬をつたる。
「え、ごめん。勝手に触って」
「いや、っ違う、ちょっとっ安心して、」
「そうか。」
「今までよく頑張ったな。でも、今は俺がいるから。いつでも助けを求めていい。」
「ずっとそばにいる。」
伊織海がまた、ふわっと微笑む。
その途端、胸が締め付けられるような感じがした。
この感覚どこかで…
よく覚えてない。
「ありがと。」
前を向くと海が私を見つめている。
その顔があまりにも綺麗で、目を合わせれなくってそっぽを向いてしまった。
「お前、マジで素直じゃないな」
「う、うるさい!伊織海のほうが俺様じゃん」
「いや、そこがいいの間違いだろ?あと、いい加減フルネームで呼ぶのやめろよ。」
確かに、いつもそうやって呼んでたな。
いやでも…!
「伊織海だって私のことお前って呼ぶじゃん!」
「じゃあ、海って呼んでよ。海那って呼ぶからさ。」
「べ、別にいいんじゃない」
やっぱり私は素直じゃない。
本当は嬉しいのにツンツンしてしまう自分が嫌いだ。
「海那」
「な、なによ!?」
「いや、ただ呼んだだけじゃん」
_ドクドクドク
ただ名前を呼ばれただけなのに心臓が暴れる。
「ほら、呼んでよ」
「えっ」
「か、か、〜〜〜海!」
やっぱり恥ずかしい。
絶対、私顔真っ赤じゃん
「ははっ、顔真っ赤。よくできました」
「〜〜〜っ」
この感情の名前はなんだろう。
恋かもしれない。
だけど、少し違うような気もする。
だけど、海は私の中の大きな存在になっていた。



