『告白するまで、3・2・1』

「おい、どこ行くんだよ」

「ちょっと3組」

次の休み時間。

俺は蓮の声を背中で聞きながら、1組の教室を飛び出した。

昨日のLINEを裕音がどう思っているのか、気になりすぎて授業なんて全く頭に入らなかった。

3組の廊下に到着し、窓ガラスからそっと中の様子を覗き込む。

(……いた)

裕音は自分の席で、女子友達と楽しそうに話していた。

いつも通りのおとなしくて可愛い笑顔。

やっぱり、朝すれ違ったときと同じで、俺のことなんて何とも思っていないんだろうか。

ホッとしたような、でも少し寂しいような気持ちで裕音を見つめていると――。

フッと、裕音がこっちの窓に視線を向けた。

バチッと、完全に目が合う。

「うわっ!」

俺は心臓が飛び出そうになり、慌てて壁の陰に隠れた。

完全に不審者だ。

ヘタレな自分が情けなくて、廊下で頭を抱えた。