碧くん、助けてください!③~またまたハプニング到来!?波乱の夏休み編突入!~

「彗くんが⋯⋯?」

「そう。あの子が頼み込むなんて何事かと思ったら、本当に驚いたわ。彗ってね、本当に何にも興味を持たない子だったの。

好きな食べ物、好きなもの、好きな人⋯⋯あたしたちには、何も話してくれなかったの。

そんな彗が初めて話したのが、琳音ちゃん。あなたなのよ」



確かに、一番最初、彗くんと出会ったとき、彗くんの瞳に光はなかった。

何にも興味を持てなかったのかな⋯⋯。



「だから、あたしたちすぐに気づいちゃったのよ。

大人の勘ってやつかしらね? もちろん、息子からのお願いは聞き入れたかったし、何より親友である琳子の娘ちゃんの一大事ですもの。

あたしも協力したかったのよ。⋯⋯今まで、気づけなくてごめんなさいっ!」



優しく微笑んでから頭を下げた彗くんのお母さん。



「麗さん! 頭なんて下げないでください⋯⋯! 琳音がしっかり言わなかったからですので⋯⋯」



ずっと優しい口論を続けているお姉ちゃんと彗くんのお母さん⋯⋯もとい、麗さんを横目で見ながら、私は彗くんのお家のお庭を見ていた。