碧くん、助けてください!③~またまたハプニング到来!?波乱の夏休み編突入!~

お姉ちゃんの提案でそのまま私は早退し、彗くんのお家へと向かった。

___彗くんは自分の話をしたがらない。

だから私は彗くんのことをほとんど知らないし、どんなお家なんかもわからない。

⋯⋯こんなに大きいなんて、思ってなかった⋯⋯。


___ピンポーン。


お姉ちゃんがインターホンを押して、数秒待った。



「榊森です。今お時間大丈夫ですか?」

『どうぞ〜』



インターホン越しに、明るくはずんだ声が聞こえてきた。きっと、この声は彗くんのお母さんの声だろう。



「あらっ、華琳(かりん)ちゃんだけじゃなくて琳音ちゃんもいたのね! 暑いでしょうし、さあ、上がって上がって〜」



彗くんのお母さんは快くお家に上げてくれた。



「今日はどうしたの? 二人とも、まだ学校の時間じゃない?」

「早退したんです。⋯⋯噂を止めてくれたの、麗(れい)さんたちですよね」



お姉ちゃんの言葉を聞いた彗くんのお母さんは、微笑みながらも真剣な表情を浮かべた。



「そうね。確かにあの噂を止めたのはあたしよ。でも、止めてくれって頼んだのはね⋯⋯彗なのよ」