碧くん、助けてください!③~またまたハプニング到来!?波乱の夏休み編突入!~

私は突然のことに驚きすぎて、流れていた涙も引っ込んでしまった。



「話だけなら⋯⋯聞いてやっても、いいけど」

「え?」

「どうせ、帰るまでに時間あるんでしょ。聞くだけなら、俺が聞いてやるから」



その時、気づいたんだ。

彗くんは不器用なだけで、きっと本当はとっても優しい子なんだって。

そうして、私は彗くんの隣に座りながら、今までのことを話し始めた。



「私、ね⋯⋯ちっちゃい頃から、みんなから避けられてたの」

「理由は?」

「わからない⋯⋯みんな、おばけとか神様とか、怖いのかな⋯⋯お母さんたち、怖いこと、なんもやってないのに⋯⋯」



勝手な憶測で事実のない噂を広めて、何が楽しいのだろう。もうここまで言われてしまったら、怒りの感情よりも悲しみや諦めの感情に近くなってきた。

お母さんたちは、そんなことやってない。悪いことなんかじゃないんだ。

まだ、そうやって反抗することを諦めていないときもあった。

でも、子どもの私が何を言ったって、周りの大人が噂を止めてくれるわけなんかじゃない。みんな、ただの好奇心で、知りたいというその一心で噂を進めているのだから。