碧くん、助けてください!③~またまたハプニング到来!?波乱の夏休み編突入!~

でも、いつも彗くんは無表情。あの日出会ってから、私は一度も彗くんの笑顔を見たことがなかったのだ。

しかし、ある日事件は起きた。



「ふ、ぅ⋯⋯っ」

「⋯⋯⋯⋯なに、泣いてんの?」

「すい、くん⋯⋯?」



幼稚園の頃はただただ避けられるだけだったが、小学校に入ってからはいじめというものが悪化した。

ものを隠されたり、盗られたり、悪口を言われたり。

典型的ないじめの内容だった。

毎日仕事で忙しいお母さんやお父さん、お姉ちゃんに言えるわけもなく、友達と遊ぶ、という理由をつけてこうして一人で公園の遊具の中に隠れて時間を潰していた。

なんで、彗くんがここにいるの⋯⋯?

彗くんは家が近いけど一緒に帰ったりなどしていない。

いじめられてる私なんかと一緒に帰ったりしたら、きっと今度は彗くんがいじめられてしまうような気がしたから。



「な、なんでもないよっ⋯⋯私、かえるね⋯⋯っ」


___パシッ。


「待って」



突然、彗くんに腕を掴まれてしまった。