少しずつペースを落とし、何度も何度も後ろを振り返りながらやがて僕は足を止めた。 「っっはッ…ぁあ゛……ハッッ、ハッ…ゲホッグゲホッッ……!」 激しく咳き込むと、酔いのせいか疲れのせいか、思いっきり吐いてしまった。 自販機と自販機の隙間に腰を降ろすと、大きく深呼吸して目を閉じた。