離さない。結

運転手の質問で漸く事態を把握しはじめた。



私は何一つ怪我してなかったけど、



庇ってくれた、手を繋いで帰路、家まで



向かってる途中でまず視界に入ってきたトラックのフロント部分。



トラックのフロントライトを蹴破る音。視界が類君の



胸の中にすっぽり収まったこと。



次にアクセルとブレーキを踏み間違え、約3メートル



も吹き飛ばされたこと。そしてその類君は花壇のへり



に頭をぶつけ、頭から血を流し、



唇の色がなくなってること──。