男女に友情は存在しない。






今日は面会カードを書かないと、太陽には会えなくて書類に記入をしてから病室に向かった。





なんか、緊張する。

太陽に会っても泣かないようにしなきゃ。





そんなふうに思いながら行ったら…太陽はいなかった。





けど、ベッドのサイドテーブルに太陽のスマホは置いてあった。





どこいった?

トイレは空いてるし…お風呂に行ったのかな。





スマホを持っていないから、連絡もできないし…でも、それを意図してやってるなら。




そう思ったら、急に怖くなってきた。




何も考えてないよね。

やめてよ、太陽?ただ、私の考えすぎだろうか。





いや、昨日の太陽を見ていたら…おかしくない。





私は走って受付に行って近くの看護婦さんに『松永ってどこ行ったかわかりますか?』と聞いた。





聞いた看護婦さんはわからないみたいだった。




けど、後ろにいた看護師さんが「多分屋上かも。さっき屋上行けますか?って聞かれたよ」と教えてくれた。




屋上?

涙が出そうなくらい怖かった。





5つくらいエレベーターはあるけど…1番奥のエレベーターでしか、屋上は行けないらしくて…呼んだけどすぐに来てくれなくて焦った。


焦れば焦るほど、涙が溢れそうで…誰にも見られないように被ってた帽子を深く被った。





帽子を被ってきて、良かった。




私を迎えに来てくれたエレベーターは、2人乗っていたけど…屋上に行く前に降りてくれて、屋上に向かっていたのは私だけだったみたい。





安心したけど、安心してる場合じゃない。




屋上の階に着くと警備員さんが立ってて、面会のカードを見せてやっと扉を開けてくれた。






ここは病院だから色々あるよね。

そう思ったら、やっぱり油断は出来なくて…





けど、大きな病院だから屋上も広くて…それに、めちゃくちゃ綺麗でびっくりした。






いい空気が吸えそうな気がする。




感動したくても、感動してる暇はなくて…必死に太陽を探しをした。




人は何人かいる。




家族連れ…カップルかな…

と、思う人がベンチに座って話している姿が見られる。