あれから、タクシーで病院に向かった。
タクシーでは、だいたい15分くらいだったかな。
めっちゃ遅く感じて、タクシーのおじさんを恨んだ。
けど、冷静に考えれば仕方ない。
前に車がいて、追い越すことも出来なかったから…
病院に到着すると、救急の窓口に走って行った。
『運ばれた松永太陽の関係者なんですけど』
「親族の方ですか?」
『…は、はい』
…全然、親族じゃない。
恋人でもないし、ただの友達。
最近、友達を辞めようかと思われてるくらいの関係。
けど、受付のところに「親族のみ面会可能」と張り紙があって咄嗟に嘘をついてしまった。
だって、違うって言ったら面会できないんでしょ?
嫌だけど…嘘をつくしか方法がなかった。
「ご案内します」
そう言われて、看護師さんっぽい人に案内された。
案内された場所は、小さな個室みたいな部屋。
カーテンで区切られてて、私は何も考えずにカーテンを開けたら太陽は寝ていた。
点滴の管が繋がったまま太陽。
顔が少し白いかな。
おでこには、ガーゼみたいなのが貼ってあった。
怪我したのかな。
「今日は検査入院です。特に何もなければ月曜日退院予定です」と、看護婦さんは慣れてる口調で言った。
「点滴終わったら呼んで」
そう言って看護婦さんはいなくなってしまった。

