男女に友情は存在しない。





とりあえず、帰宅後は布団に倒れるようにして寝た。

結局4時間くらいしか寝てないし…限界だったらしい。






もしかしたら、太陽も寝てた可能性ある。





私が起きたのはお昼すぎ。



なんせ、私の部屋はリビングだから…嫌でも家族が出入りして思う存分寝ていられなかった。






「昨日、泊まりだったの?」と、ママが聞いて来た。





『終点まで運ばれた』

と、言ったら近くにいた梨華が反応して爆笑された。





「やばすぎ」




やばすぎって、

私もそう思うからそれ以上は言わないで、と願った。




私は梨華を無視して、スマホを確認したけど…太陽からLINEの返信は来ていなかった。




既読にはなってる。

生きてるっていう確認ができただけ安心していた自分。




ただ、ホテル代も馬鹿にならない話だから…気長に返信を待つことにした。






『お腹すいた』

「何食べる?ご飯はあるわよ」

『オムライス作って』




そう言ったら、座っていた母親は、私のために台所に立って料理をしてくれていた。

ついでと言わんばかりに梨華も便乗して「私も!」と言うから、急遽2人分作ってくれていた。







こういうところが実家のいいところ。

私からしたら、親がいて当たり前。





そんな親がいなくなったら…私はどうなってしまうんだろう、と想像した。





確実に壊れる。






『梨華は、ママとパパがいなくなったらどうする』

「え、無理なんだけど」






…わかる。

梨華は、涙目になるほどだった。




けど、私は話を続けた。




『パパが先に亡くなったとして…』




そう想像するだけで、泣けてくるけど…『次はいつ、ママもいなくなっちゃうのかなって不安になる』。




「それはそうかも」と、梨華は言った。




それを聞いていたママが「いつかは子ども達より先にいなくなるけど、それが覚悟がないままいなくなったら辛いよね」と言った。




そうだよね。



自分に置き換えたらどれだけ辛いことか、わかるのに…無責任な優しい言葉ばかりかけて辛かっただろう。



ごめんね、太陽。




そんな無責任な言葉をかけるくらいだったら、かけないほうがよっぽど優しい。