男女に友情は存在しない。







太陽が泣いていた姿と帰ってしまった太陽の背中が頭の中を巡り巡っていた。




後ろ姿でさえ、今は泣けてくる。

今は、私のメンタルさえやられてるのかも。





勝手に涙が溢れて来て、泣くたびに昨日落とさず寝たメイクが崩れていった。






こりゃ、すっぴんで帰宅確定。




すっぴんで地元を歩くのは抵抗ないけど…さすがにこの顔で電車乗るのは最悪すぎる。




けど、メイクが崩れたこの顔で歩く方が辛い。

仕方なく、落とすしかない。






とりあえず、早く帰ろう。





やっと動き始めたのは、それから30分以上経ってからのことだった。





顔を洗って、髪を整えて、

準備が出来次第、部屋を出ようと思ったら、ドアの目の前に太陽の物だと思われるライターが落ちていた。







『太陽のかな』






私は、躊躇うことなく鞄の中に入れた。






ロビーに行って受付にキーを返却すると「チェックアウト完了しました」と言われた。







昨日、太陽と話していた人。

だから、気になっていた料金のことについて話した。






『料金って払いました?』

「はい、昨日の男性の方が払っていかれましたよ」

『急遽ありがとうございました』

「ご利用ありがとうございました」





いつの間に払ってくれていたんだ。

昨日の私は疲れすぎて、そんな頭がなくて…ごめんだった。






ライターを返す時に払えばいいっか。

そう思いながらホテルを後にした。






てっきり、太陽と帰ると思っていたからホテルに向かってる時なんて覚えてなくて…でも、帰りは1人だったから仕方なくナビをして歩いた。




ホテルに向かうとき、こんなに歩いた?っていうくらい帰り道は歩かされた。



私のナビのやり方が下手だったのかな。

なんか、すでに疲れた。




けど、何が救いってここが終点ってことは始発でもあるから座り放題で最高だった。