私は、それ以上何もできず、大人しく家に帰宅した。
家に帰ってきて、テレビを見ていたけどどこか空の上の上で…テレビの内容は一切入ってこないのに、太陽に言われた「責任」の言葉だけが頭の中を巡っていた。
あの時、毎日会いに行ってたら変わっていたのかな。
お父さんの思いを全部受け止めることはできなくても…
少しは弱音を吐き出す事ができたのかなって思う。
太陽と出会って10年。
私の大切な友達、数少ない理解者を失った気分で…
近くにいられなくて、『ごめん』だった。
その日の夜
お風呂に入っている間に新くんから電話が来ていた。
昨日の私だったらすぐ掛け直していただろう。
けど、今は正直太陽のことが頭いっぱいで…新くんの着信を見て見ぬふりをした。
不思議だった。
太陽が言った通り「人はすぐ変わる」っていう言葉を思い出した。
次の日、仕事は休みだった。
私は迷うことなく、太陽の家に行くことにした。
お昼過ぎに太陽の家に行ってチャイムを鳴らした。
「はーい」と、出てきてくれたのは朝日ちゃん。
「梨紗ちゃん、久しぶり」
『朝日ちゃん、元気?』
「元気!今さっき、太陽出かけたよ」
『そうなの?じゃまた来る』
会うたびに大きくなってるけど…何も変わらない朝日ちゃんで、安心した。

