部屋に爆音で流れた目覚まし。
気分的には30分くらいしか寝ていない感じだけど、6時間くらいは寝てるみたい。
今日は大事な内見の日だから起きるしかない。
と、
思って布団から出たけど『寒すぎ』。
一瞬にして、布団に戻って太陽の腕の中に入ると無意識に引き寄せてくれた。
人のぬくもりって暖かすぎる。
それが、大好きな人のぬくもりだから更に最高すぎる。
私はメイクの時間があるから、太陽より先に起きて準備をしないといけないのになかなか起き上がることできなかった。
『太陽』
『太陽くん』
『たいちゃん〜』
起きる気配なし。
呼んだことがない名前で読んでみたけど違和感がありすぎて、むしろ寒気がする。
キモすぎて起きるかと思ったけど、起きる気配なし。
この人を起こすのは難しすぎる。
とりあえず、わたしは布団から出ることを心に決めた。
『寒すぎて死ぬ』
暖房は入れてるけど、年末の寒さは笑えない。
とりあえず、私は顔を洗ってメイクを始めた。
メイクしてる間にちょこちょこ太陽を観察してたけど、起きる気配ゼロ。
『太陽〜起きてね』
「ん〜」
声をかけても、反応はそれだけ。
嫌な予感がするけど、そのまま無視してメイクと髪のセットをして、着替えて、私は完璧に近い感じ。
待っても起きないから太陽の布団を剥いでみた。
そしたら「まじでクソ」って暴言吐かれた。
昨日の夜はなんだったんだって思うくらいイラついた。
『ね、まじでそういうとこ』
上半身裸の太陽の体に平手打ちしたら「痛すぎ」と言ってマジギレされた。
なんで、私が怒られなきゃいけないの。
高校生の時に授業中に寝て、「隣のやつ起こせ」と先生に言われて私が太陽を起こして殴られたことがある。
その時はさすがに、大喧嘩した覚えがある。
その時を思い出させる光景だった。
本当に寝起きが悪い人。
けど、なぜか、仕事だと起きてくる太陽…
毎日仕事だったら良いのにな。
『ねぇ、今日内見だよ?一緒に見に行かないの?』
「本当にうるさい」
『じゃ、もう太陽と話さないし、一緒に住まない』
そう言ったらやっと、私の方に体を向けて目を開けた。
そこまでしないと起きないわけ?
ほんとに頑固なやつ。
私は、太陽が目を開けたことを確認した瞬間に知らんぷりして離れようとしたら思いっきり引き寄せられて太陽に抱きしめられた。
「眠すぎ」
『梨紗も眠いのに、怒るのは何?馬鹿なの?』
「ごめんって」
『やだ。』
「ちゅするから許して」
『ね、早く準備して』
「うん」
一気に私の顔色を伺うようになって、私の勝ちだった。
遅刻しそうになっても、煙草は吸う。
本当にイラつくけど、好きなっちゃったみたいで前みたいに突き放せない自分がいる。
ある意味、引き分けだね。
私の半分の時間で準備を終わらせた太陽。
多少遅刻気味だけど、無事家を出られて一安心だった。

