男女に友情は存在しない。






大笑いした後はちゃんと現実に戻って、真剣な話を始めた。





『会社やめたからここのアパート、退去しなきゃ行けなくて、どうする?』



と、

言った後に私は少し怖くなって、太陽の元から離れて1人になれるベッドに移動した。








昨日は何にも感じてなかったけど、話した今「同棲解消だね」と、言われたらどうしよう。




一緒にいられないな。

なんて、言われたらどうしようって異常に怖くなった。





自分から『一緒に住みたい』とも伝えられず、ただただ太陽の判断を待つしかなかった。






「あ、そうなの?」





そう言って、立ち上がった太陽は台所の方へ行って冷蔵庫からお酒を取り出した。





お酒を手に、またいつもの定位置に座った。

太陽なりになんか考えてるのかな。







『会社の手当で借りてたから』

「俺の会社の手当で借りればいいんじゃん?」





と、言った太陽。





『梨紗も一緒に行きたい』

「住めるところ探そう。明日申請してみる」

『嬉しい』






私は、一瞬にして抱いていた不安がなくなりお酒を飲んでいた太陽の隣に座って抱きしめた。




太陽はされるがままって感じ。

「けど」と言って、付け足すように話し始めた太陽。






「けど、実家に帰れる距離が助かる。母ちゃんが動けなくなる時があって、そういう時に行けたら」






前ほどは、あんまりママの話はしないけど、陰でサポートしてるんだなと思うと尊敬する。






自分だって、全ての傷が担えてるわけじゃないのに。

自分より、家族を1番に考えている太陽。





ほんと凄いなと思う。

その分、私が太陽のことを支えていきたい。







『太陽は最近パパのこと、考えることある?』

「前ほどはなくなったけど」

『その分、梨紗のこと考えてるの?』




と、言うと「自分で言って、自分で照れんなし」と言われてお見通しだった。






『恥ずかしい』





まだそういう事を言うのは照れる。

太陽は、何一つ表情を変えることなく聞いてたけど…







羨ましいっす。






その後は何もなかったように、お風呂に入って一緒のタイミングでベッドに入った。





この時間が1番幸せかも。

私の頭がスマホ置きになってるけど、それでもいい。




太陽のこの匂いが落ち着く。





『明日も仕事がんばってね』

「はーい!」

『おやすみ』

「ぐっない〜」






また会えるのは明日の夜かな。

太陽が寝る前に寝て、太陽が起きた後に起きて…





ただの寝過ぎ野郎だけど、仕事をしていないこの期間を噛み締めるために今のうちにたくさん寝よう作戦。






たぶん、こんな時期ないからね。

仕事してないから、思う存分太陽も支えられるし…





私にとっては必要な時間だな、と思っている。