ベッドに太陽を置こうとしたら、そのまま私も巻き込まれてベッドに倒れた。
太陽が私を巻き込んだわけだし、私は悪くないよね。
それに普通に気を抜いていたら、急に胸を揉まれて…
『ねぇ、太陽はそんなことしか考えてないの?』
「男はそんなもんだ」
『ねぇ、』
そう言って、私は太陽の方を向いて座り直した。
「何?」
『今日、ご飯作ったの。食べる?』
「女子じゃん。食べる」
『見直した?』
「食べてから決める」
『何それ』
「食べる前に煙草吸ってくる」
『あっそ』
結局、私は煙草に勝てない女というやつだろうか。
煙草を吸っている間に温め直し。
煙草休憩から帰ってきたらすぐ食べられように、と考えた私は優しすぎる彼女だと思うんですけど…
スープもあっつあつにして、テーブルに置いた。
初めての手料理に緊張気味だけど…太陽は「うまそうじゃん」と言ってくれた。
見た目はクリア。
肝心なのは味っていうわけで…
太陽が一口食べるまでドキドキだった。
ガン見しすぎて「食べにくいわ」と言われたほど。
『美味しい?』
「普通にうまい」
『まずいって言われたらどうしようと思ったよ』
「毎日期待してるね」
『仕事が始まるまで限定ね』
「楽しみにしてる」
あっという間に完食してくれて、私のまで奪われた。
けど、たくさん食べてくれて嬉しすぎた。
『彼女にご飯作ってもらったことある?』
「あるよ」
『梨紗が初めてではないんだね』
と、言ったら「嫉妬してんの?」と言われた。
え、嫉妬なの?
ただ、普通に思ったことを口にしただけだけど…
『嫉妬して欲しいの?』
「どっちでもいい」
『その曖昧さ何?』
あれだけ、束縛と嫉妬を嫌っていた男が…何がきっかけで変わったんだろう。
高校生の時なんて、
私といることに嫉妬していた女の子もいたし…
太陽が、何をやるにしても把握していたい女の子もいたし、今思えばあの頃が懐かしく思えてくる。
そんな話をしたら「懐かしすぎる」と笑っていた。
『太陽の黒歴史』
「お前も、彼氏に相当嫉妬されてただろ?」
『うん、ほとんど太陽が原因で別れてるもん』
「俺のせいかよ」
今じゃ懐かしすぎて、笑えてくる。
あの頃も太陽を見捨てることが出来ず、彼氏を振った時もあったし…振られることもあったし、
今になっては笑い話だけど、あの頃は必死だった。
あの頃の自分は数年後、太陽と恋人になってる事なんて考えられないだろうな。
未来が見えるマシーンで、見ても信じないだろう。
それくらい太陽と付き合うなんてあり得なかったから。
お互いの黒歴史について、語りすぎて大爆笑だった。
今年ももう終わりそうだけど、今年一笑った気がする。

