男女に友情は存在しない。






私は土曜日に出勤して、全ての仕事を終わらせて先輩の机に置いたはずだった。




誰かが動かした?

それとも、先輩の仕業ですか。






『確認します』






先輩だからって調子こいてんじゃないと思いながらも冷静を保とうと必死だった。




もう少しで暴言を吐きそうな勢い。

お願いだから、誰も話しかけてこないで…








そう思ったけど、そういう時に限ってわざわざ先輩が私の席に来て「もう辞めたら?」と言い放った。






その瞬間に何かが弾け飛んだ気がした。






『誰の仕業がわかりませんが、私は土曜日出勤してやりました。先輩の机に置いたはずです。』

『本当に、周りも含めて性格が悪すぎて勉強になりました。今までありがとうございました。』



と、

周りにも聞こえるように話した。






先輩は驚いている様子で、それ以上は何も話して来なかったけど…私からしたら自分から言ったんだよね?って感じ。







何、びっくりしちゃってるの?

私が辞めるなんて思いもしなかったっていうやつ?






私は嫌味も込めて、土曜日完成させたデーターを印刷して先輩の机に置いた。






一度やめると決めた私は怖いもの無し。






『もう一部いりますか?』

「大丈夫」と、遠慮がちに言う先輩。






今頃後悔したって遅い。





私は、自分の机に戻りパソコンで『退職願』について調べた。





別に難しいものではない。

私は、Wordを開いてそのままコピペした。






苛立ちが止まらなくて、キーボードを打つ力も必然的に強くなっていった。






なかなか。




いつか、自分たちのしたことが反省になるといいけど、そういうきっかけはあっても気づかないよね。

私は昼休みに辞表届を印刷して封筒に入れ「辞表届」と手書きで記入した。






思った以上に後悔がなくて、驚いた。

私はやり切った感の方が強かった。





そのまま、私とは別の部屋にいる専務のところへ向かった。