男女に友情は存在しない。






起きた時は既に待ち合わせの時間だった。

焦りはしないけど、沙良に連絡するところから始まった。






ちゃっかり、太陽も寝てるし…





ベッドに座って、沙良にLINEをしていたら急に引き寄せられて太陽の胸の中に…





『もう行く時間だよ』

「ん〜」

『起きて』





太陽に抱きしめられて、落ち着いちゃってる自分。

行きたいのは山々だけど、こうしていたい気もする。






『太陽〜』

「ん、」

『ねぇ〜』






背中をポンポンと叩いても、起きる気配はないから無理矢理布団を剥ぐと嫌がって布団をかけていた。





寒いから気持ちはわかる。

けど、同情してたらいつになっても出発できない。






そんなことをしていたら、沙良から電話。





「どこにいる?」

『ごめん、寝坊した。お店に行くわ』

「はいはーい。早くね」

『うん、ごめん!』






沙良と電話中も、離してくれなくて太陽の腕の中。




幸せに浸ってる場合じゃない。

心を鬼にして、太陽から離れて部屋の電気をつけた。






「おい、まじかよ」

『太陽、何着る?』

「何も着ない」

『捕まるよ』

「まじで、めんどくさい」

『早く早く』







太陽の言い分はとりあえず、無視。

今は行くために最善を尽くすばかりで、他は知らない。






『早く着替えて』

「煙草吸ってくる」

『煙草吸ったら行くよ』

「わかった」と、返事してくれて一安心。







今回は負けてくれたみたい。

これ以上言ったら、多分喧嘩になっていたと思うけど。






無理を言ったから煙草くらいは許してあげよう。





その間に私は、洗面所に行って寝癖を治した。

完全に寝起きの顔だけど…こればっかりは仕方ないね。