男女に友情は存在しない。






泣き辞めない時間が続いた。




これは安心した涙なの?

それとも、この先のことを考えた涙なの?





正直、自分でもわからなかった。








「そばにいてやれなくてごめんな」

『私と一緒にいてもいいことないよ』

「梨紗が思ってる以上に梨紗のこと好きだよ」

『…じ、ぶんが壊れそうで、怖いの』






泣きながら喋ってるから、凄く聞き取りづらいはずなのに…何も言わずに聞いてくれている太陽。





「なんで?」





その問いに答えられない自分。

いろんなことが頭に浮かんで、言葉にできなかった。




それでも、待ってくれた太陽。






『自分でもわからない』

「元彼のこと?」

『もぅ、耐えられないかも…会社辞めたいの』







一度治った涙がまた出てきた。




もうやばいって…

自分のメンタルがどこに行ってしまいそうだった。




この件を口に出したことがなかったから、伝えるのに時間がかかってしまったけど、もう終わってもいい。





そう思って、時間をかけて太陽に話した。





キスされたあの日のこと。





壁に押さえつけられて、キスされたこと。

押されたところが、アザっぽくなってしまったこと。





会社での噂のこと。




私が、標的になってること。

今日、先輩に言われたこと、




明日も仕事に行かなくてはいけないこと。






全部話した。






私のことを嫌いになってもいい。

もし、「別れよう」と言われたらそれまでだと思った。






ある意味、開き直っていたのかもしれない。