「日本に着いた」と、太陽から連絡が届いたのは次の日の15時ごろ。
『おかえり。お疲れ様』
と、
太陽と連絡を取っていたら「頼んだ仕事終わってる?」と嫌がらせのように聞いてくる先輩。
『これ、今日までなんですか?』
「この間言ったはずだけど」
一応、先輩だから何も言い返せないところがもどかしいところ。
心の中は『聞いてないけど』だったけど…
この書類を受け取った時は今月末までって聞いた気がしたけど…いや、絶対そう。
私は先輩が書いたメモさえ残ってる。
自分が先輩だからって調子に乗らないで。
そう思いながらも、それ以上は何も言わずに黙々と仕事をしていた。
それ以降はスマホを見ることなく、飲み物を取りに行く時間さえ削って仕事をしていたけど…
この量、今日中に終わるはずなくて…ただの意地悪。
あっという間に定時の時間になってしまった。
残業をして、やろうと思っていたけど…「今日まで」と言った当本人が帰る支度をしていた。
『すみません、終わらなくて…』
「オレ、帰るよ」
『来週の月曜日までには必ず終わらせます』
「早くして」
先輩も、こんな人じゃなかった。
これも新くんの影響なの?
それだとしたら、新くんってすごい人だね。
とりあえず、できるところまでやるしかなくて…スマホのことを忘れて仕事をしていた。
気づいたら、9時過ぎ。
周りには誰もいなくて、ここの部署は私だけだった。
その状況を俯瞰したら、涙が出て来た。
『仕事、辞めようかな』
負けた気がするけど、それでも自分がわからなくなったら終わり。
この仕事が終わったら、辞表を出そうかな。
上司も守ってくれるような人じゃなくて、どっちかというと先輩側で…
本当に、今では最悪な職場だった。
残業して、終わるような仕事の量じゃなくて…明日は土曜日だけど出勤するしかないかな。
今日は疲れたし、とりあえず帰りたい。

