太陽は沙良が帰った後、再びベッドに入った。
私は『枕買いに行こ』と誘うと「無理」と言われた。
無理って何?
太陽に拒否権なんてないんだけど…
『ねぇ早くして』と、言ったら「早くしてって言うけど梨紗は今すぐ出られるの?」と言われた。
何、その言い方。
太陽って、学生の時からそういうところあるよね。
変わってなくて、イラつきが増していく。
何度、この言い方で喧嘩になって『直して』と言って来たことか。
彼女とも、言い方で別れた事もあるし。
でも、全然悪びれてない感じが更にイラっとして…
『…何でいつも、そういう言い方しか出来ないの』
「準備できてから言ったら?」
確かにそう!
「いいよ、行こう」って言ったとしても、メイクをしてからになっちゃうけど、その言い方はなくない?
喧嘩寸前。
メイクを待ってもらうのが当たり前ではないけど、少しくらいは待っててくれたっていいじゃん。
私は、何も言わずにメイクを始めた。
後ろにいる太陽は何してるか知らないけど…考えれば考えるほど、モヤモヤが止まらない。
止まらなくて…
『寝そうだったから言っただけなのに、なんで梨紗が怒られなきゃいけないの』と言った。
「待ってるこっちの身にもなれば」
『太陽の顔見てたらイライラしてきた、もう帰って』
太陽の顔を見ることなく、私は言い放った。
イライラが頂点に達した。
イライラしすぎて、今は顔も声も聞きたくない。
太陽は、何も言い返して来なくて煙草を吸いに行った。
煙草なんて、駅のところで吸えばいいじゃん。
もしかして、謝ろうか考えちゃってるの?
謝ってきたら、まぁ許してあげてもいいけど…謝り方によっては許さない可能性もあるから覚悟してて。

