男女に友情は存在しない。







「元気だった?」

「お前ほどではないけどな」

「こう見えて今日彼氏に振られたの」

「ウケる」

「ウケないで」





久しぶりの再会のはずなのに、既に沙良の扱いをわかっていた太陽。





さすが。

10年の友情はそんなすぐに消えないよね?



少しでも、心配した私が大間違いだった。





「どこ行ってたの?って、梨紗の代わりに聞くわ」

「気になってる感じしないけど…」

「こう見えても梨紗ってシャイじゃん?」

「今更、シャイなところ見せられても困るけどな」

『ねぇ、2人で盛り上がらないで』







楽しすぎるんだけど…2人とも大好きすぎる。





2人が言い合いをしている姿でさえ、愛おしくて…ずっと見られる気がした。




海と友樹がいたら、もっと良かったのに…

次こそは、5人で会いたいね。





失恋したばっかりだとは思えないくらい沙良のテンションが高くて「まじうるさい」と言って、太陽は退場。




煙草を吸いに行っていた。

吸いに行く直前まで「行かないで」と交渉していた。





私じゃなくて、沙良の方が彼女みたいなんだけど…




なんだろう。




沙良との距離が近くても、ボディータッチしていても、抱きついていても何も思わない。





あの看護婦さんとは大違いだった。

むしろ、一緒にしたら沙良が可哀想か…