『何もなかった。何もなくて…』と、少しずつ話した。
もちろん、話せないこともあるし…
けど、できるだけ話したくて時間をかけて話していた。
自分でも、意味わからない時系列話を沙良も一生懸命聞いてくれて…
でも、最後に
「いつか付き合うとは思ってた」と言われた。
『そんなのしょっちゅう言われてたから慣れっこだったけど…自分達が1番びっくりしてる』
多分、太陽も私と同じ考えだと思うけど…付き合った事に自分達が1番驚いてると思う。
私と付き合うなんて、人生の終わりとしか考えていなかっただろう。
私もそう思っていたし…
けど、今思えば友達関係の期間があったから付き合えたと思う。
全部意味のある過程だったはず。
友達の頃も、楽しい時ばっかりじゃなかったけど…
「太陽とやった?」
『何でその話になるの?』
「気になるじゃん」
『やった』
「もう彼氏として見られる?」
『変な感じだけど』
「まじで太陽に会いたいんだけど」
『今度みんなで飲もうよ』
「今、太陽呼んで」
『多分、来ないって』
「なんで?」
『寝るって言ってたから』
「じゃ、突撃しようよ」
こういうことに全力を注ぐ沙良。
もう25歳だけど、根っこは高校の時と何一つ変わってなくて安心する。
私は沙良に負けそうだった。
「太陽に連絡しないでね」と、阻止しよう必死そう。
『しないよ。しても、返信返ってこないし』
「同棲してるの?」
『してないけど、気づいたら週6一緒にいる』
「重症」
お酒の力を借りて、勢いで『好きみたい』と言ったら呆れていた。
「お会計お願いします」
と、店員さんに叫んで…お店を出る気満々だった。
「続きは梨紗の家で」

