気を抜いていたら「次は梨紗の話ね」と言った沙良。
え、
急に言われても、無理なんだけど…
気持ちが整っていなさ過ぎて…何をどこから話せばよいかもわからない。
だから、私は『今日は沙良の日ね』と、言って話を反らしてみた。
けど、この人からしたら、ただの逆効果だったみたい。
拒否し続けていたら「話さないと怒るよ」だって。
『怖いって』
「でも、何となくわかる気がする」と言った沙良。
『そういう事だよ』
勘が良すぎて、むしろありがとうございます。
『色々あったの』
「色々を色々でまとめないでください」
と、急なお説教タイムが始まった。
『どこから話したらいいかわからなくて…』
そう言って、もごもごしていたら「あの日は何もなかったの?」と言われた。
沙良が言うあの日は、太陽が友樹と言い合いになって太陽がイラついて帰った日。
確かに私は太陽を追いかけて帰って行った。
たったの半年前なのに、すごく前のような気がして…今では、懐かしい気分だった。
あの時は必死だったよね。
私も太陽も。

