「梨紗に謝りたかった」
太陽は確かに、そう言った。
その言葉を聞いて、私は泣きそうになってしまった。
太陽の口から謝罪の言葉を聞きたかったわけじゃない。
認めて欲しかったわけじゃない。
それなのに…
正直、この涙は自分でもわからなかった。
『もう会いたくない』
「だよな」
そう言った太陽はベッドから立った。
私はてっきり帰ろうとして立ったと思ってて…気を抜いた瞬間、手を引かれてそのままベッドに倒れ込んだ。
それで、
この人は当たり前のようにキスをして来た。
『…ゃだ』
そう言ったけど、太陽は私の事を抱きしめて動かなくなった。
お互い頑固すぎる。
そんなの今に始まった話じゃない。
『離して』と言っても太陽は無視し続けたから…
私は限界に達して、精いっぱいの力で太陽から離れて思いっきりぶっ飛ばした。
容赦はしていない。
本当にムカついたから本気でぶっ飛ばしたつもり。
そしたら「痛すぎる。お前ほんとに女か?」と、この始末で更にムカつきすぎてどうにかなりそう。
『早く帰って』
「逃げんな」
『太陽に酷いことばっかりされて、一緒にいたくない』
「幸せにする」
『幸せじゃない』
「一緒に幸せになりたい」
そう言って太陽は私の手を引いて抱きしめた。
『最低な男なんだから』
「ごめんって」
完全に負けた気がした。

