高嶺の王子様が幼なじみだった話。

 「ここが、星華学園・・・」
 あまりの大きさに驚いて固まってしまう。お金持ち学校だとは聞いていたけど、ここまで大きいとは想像してなかった。私が前まで通っていた学校が小さく見えるレベルだ。
 「もしかして、君が編入生の鈴木さん?」
 声がして前を向くと、優しそうな女の人が立っていた。
 「はい。そうです」
 返事をすると、「そう、あなたが」と呟いて笑いかけてくれた。
 「初めまして。私は、ここで教師をしている藤岡よ。今日は、学校案内させてもうわ。よろしくね」

 私立校って、こんなに広いものなの・・・?
 かれこれ2時間くらい歩き続けている気がする。
 「あの、私立校ってみんなこのくらい広いんですか?」
 「そんなことないわ。うちが特別デカいだけよ。小中高、みんなここに通ってるからね。意外と生徒数も多いし部活も多から、それくらい設備も多いのよ。それに、敷地面積の広さなら日本トップクラスだからね」
 「そうなんですね・・・」
 私はこれから、その日本トップクラスに通うのか・・・。毎日迷っちゃいそうだ。
 「そんなに不安そうな顔しないで。校内のいたるところに地図はあるし、中等部の人が使う場所は限られてくるから」
 地図があるなら、大丈夫、かな・・・?
 それに、学園生活が始まる前から不安がっててもしょうがない!迷わないように気をつけよう。
 
 「はぁ、疲れた」
 寮のベットに倒れ込む。ふかふかだ。
 星華学園は中等部から全寮制で、もちろん、私も入ることになっている。
 最初に入ったときは驚いた。寮の部屋ってこんなに広いんだ。しかも、キッチンもお風呂もついている。やっぱり、お金持ち学校はすごい。
 明日から学校だ。星華学園の授業の難易度は高いと聞いているし、ついて行けるように頑張らないと・・・。
 不安と期待を抱いて私は眠りについた。