*
両親の海外出張でパパとママは遠くに行っちゃう。
お仕事だから仕方ないとはいえ、暫くパパとママが帰ってくるまで、親戚の家に預けられるって言うけれど。
「空港なんて、広いからーー何処に親戚の人がいるのか分かんないーー!!」
と、早速迷子になってしまってはや3時間。
空港のロビーに座り込むしかなかった。
あーあ、こんなひもじい思いはいつまで続くんだろう……。
と、しょぼくれてタイルの線を目で追って俯いていたら。
「おーい!!
海音!!」
と私の名前「海音 静香」という女子高生の名前を呼ぶ。
男の人の声だ。
って、男の人なの!?
しかも聞き覚えのある、嫌なーーカチンと頭が割れそうな声。
振り返ると、黒髪の短髪。
我が高校のエロイケメン(?)体育教師「数原 叡智」が出を振ってやって来た。
え…。
なんで!?
「実は言ってなかったが、お前は俺の親戚に近かったんだな」
「えぇ!?
先生の家に泊まるの!?
本気で言ってるの!?」
「何でそんなに拒絶する。
俺はお前の全てを愛してやんよって、毎日テストの裏に書いてあるじゃねぇーか」
「それが変態ってことなの!!」
「もう、仕方ない。
お土産持ってきたからよぉ、元気出せ」
って、エロ本を持ってきて女の子が喜ぶシチュエーションはないの!!
と、私は渾身のビンタをして先生は吹き飛んだ。
*


