悪女の耳飾り

「っ…!? ぁっ…!」

圧倒的な質量がナカを割って侵入してくる感覚に、華は全身をガクガクと震わせた。痛みこそないものの、内部を押し広げられる激しい圧迫感と息苦しさ、そして微かに混ざり込む快楽の予感に喉が詰まる。

「ぅっ……ぁ……っ、く、クロさ……っ……」

華はソファーのカバーを握りしめ、溢れそうになる声をこらえるように唇を噛み締めた。

「くっ……きっつ……力抜け…」

頭上からクロの短く切羽詰まった吐息が落ちてくる。華のナカは恐ろしいほどに狭く締め付け、わずかに進むだけでも息が止まりそうだった。

「っ……うっ……」

華は涙の滲む目でクロの背中にすがりつき、苦しげに息を吐き出した。ぽろぽろと目尻から涙が零れ落ちる。

(……何で私、クロさんとセックスなんてしてるんだろう。)

快楽と圧迫感が複雑に混ざり合い、朦朧とする頭の中で、まとまらない思考がグルグルと駆け巡る。

(なんで……なんで、)

その時、突如としてクロの動きが止まった。呆然と天井を見つめる華の顔を、クロはじっと見下ろしている。

「……おい」

低い声が静寂の中に響いた。

「……お前、俺のこと嫌いか?」

「……え?」

「俺に無理やり犯されんの、そんなに嫌か?」

「……」

問いに答えられない華に対し、クロはグッと顔を近づけると、噛み付くような強い眼差しで言い放った。

「言っとくけどな……俺はお前のこと、身体目的で抱いてるわけじゃねぇぞ」