悪女の耳飾り

「っぁっ!? やっ……ぁっ……!」

過剰なまでに敏感な場所へ突きたてられる舌の感触に、華の腰がガクガクと小さく痙攣した。抗えない快楽の波が押し寄せ、背筋が大きく仰け反る。
クロは不快なほどの水音を響かせ、執拗にそこを舐め続けた。

「っ……クロ、さん……っ……いやだ……っ……やめ……っ」

「……イきそうか?」

クロはそう低く尋ねるやいなや、華の秘所を容赦なく強く吸い上げた。

「っ〜〜!?あっ、イッ……!」

身体が跳ね上がるほどの強い衝撃とともに、華はあっけなく絶頂へと連れ去られた。

「……はぁっ……はぁ……っ」

荒い息を吐き出しながら、華は力なくソファーに沈み込んだ。視界が白く霞み、絶頂の余韻で指先ひとつ動かすことができない。そんな華の様子を、クロは冷めた目で見下ろしていた。

「……こんなんでイっちまうとか、随分素直な身体じゃねぇか」

「……っ…なんで……」

涙で濡れた瞳で睨みつけるが、声に力が入らない。クロは返事をする代わりに、華の顔に手をかけ、親指で強く下唇を押し下げた。

「んぐっ……!」

強引に開かされた口内。そこには、今日開けたばかりの、まだ赤く熱を持った舌ピアスが鈍く光っていた。

「……何個目だ、これ」

クロの指先が、まだ痛みの残る舌の上の金属に直に触れる。口内に広がるわずかな鉄の味と鈍痛に、華が顔を顰めると、クロは自嘲気味に鼻で笑った。

「失恋するたびに店に来て、俺に穴開けさせて……お前、俺を何だと思ってんの?」

「……っ」

「ただの都合のいいピアッサーか?それとも、傷を慰める便利屋か?」

口を塞がれたまま耳元で囁かれる低く掠れた声に、華の胸がキュッと締め付けられる。
クロの顔が、これまで見たこともないほど歪んでいた。怒りと、諦めと、執着が混ざり合った、暗い瞳。

「お前が他の男に振られて傷つくたびに、俺がどんな気持ちでそこに穴開けてたか……考えたこともねぇだろ」

「クロ……ひゃ……ん?」

「『悪女』?笑わせんなよ。お前はただの、自分の痛みにしか興味がないガキだよ」

そう言い放ち、口元から指を離すと、クロは華の脚を強引に割り、自身の腰を押し当てた。硬い質量が秘所に触れ、華はハッと息をのむ。

「……逃がさねぇから」

耳元で、クロが静かに、宣告するように呟いた。