花束は君を守るために



一人になると
私は壁にもたれゆっくりしゃがみ込んだ

右腕が熱を持って痛む
長袖を少しまくる
昨日より濃くなった痣
指の跡が紫色に変わり始めていた


彩花「……痛い」


涙が一粒だけ落ちる
その時
バッグの中でスマホが震えた
画面を見る



胸がぎゅっと締め付けられる
しばらく画面を見つめたまま動けない

出たい
声が聞きたい


彩花「……」


震える指で、通話を切る