その言葉を残し 腕を突き飛ばすように離した 私はよろめき、後ろへ数歩下がる 直樹は睨みつけたまま言う 直樹「俺の言うことだけ 聞いてりゃいいんだ」 そう吐き捨てると 暗い路地へ消えていった 一人残された私はその場にしゃがみ込む 腕には赤い掴み跡がくっきり残っていた その跡を見つめながら、小さく呟く 彩花「……蓮さん」 会いたい そう思った でも、その名前を口にした瞬間 直樹の言葉が蘇る 『次は頭の怪我だけじや済まねぇぞ』 彩花は唇を噛み、静かに首を横へ振った