花束は君を守るために



その日の夜

閉店作業を終え、一人で店を出る
夜風が少し冷たい
住宅街へ続く細い道を歩いていると──


「彩花」


背後から聞こえた声に
全身が固まった

ゆっくり振り返る

街灯の下
腕を組み、こちらを睨む男
苛立ったような表情


彩花「……直樹」


直樹はゆっくり近付いてくる