花束は君を守るために



でも
まだ言えない
直樹の名前が喉まで出かかった

なのに
声にならない


彩花「……ごめんなさい」


小さな声
蓮は少しだけ困ったように笑った


蓮「だから謝るな」

彩花「……」

蓮「その代わり」


彩花を見る


蓮「約束しろ
また何かあったら
一人で帰ろうとするな」


私は少し迷って
ゆっくり頷いた


彩花「……約束します」


蓮はその返事を聞いて
小さく笑った


蓮「それでいい」