花束は君を守るために



信号で車が止まる
蓮が横を見る


蓮「痛むか」


私は少しだけ笑おうとした


彩花「大丈夫です」


蓮はため息をつく


蓮「またそれか」

彩花「……」

蓮「今日は何回目だ」


彩花は何も言えない


蓮「平気、大丈夫、何でもない」


蓮は前を向いたまま言う


蓮「その三つ、今日だけで
何回聞いたと思ってんだ」


彩花は俯く


彩花「……すみません」

蓮「謝るな」


少し強めの口調
でも怒っているわけじゃない
心配している声だった


蓮「痛いなら痛いって言え
苦しいなら苦しいって言え
俺の前くらい、強がるな」


その一言で
私は目を閉じた